相模原障害者施設殺傷事件と躁うつ病

一部報道
「相模原障害者施設殺傷事件の植松聖容疑者が躁うつ病を理由に生活保護申請をしていた」
と報じられています。
これに関連して患者さんや健常者の方に対して、躁うつ病を患っている私が思っていることを書きます。

こういうときに患者本人がまずすべきこと


まず躁うつ病の躁やうつの症状が現在ひどい患者さんは情報に過度に反応しないように気を付けるべきです。

報道を理由に即、患者さんの状況が悪化するとするなら、
それは周りの反応からではなく、患者さん自身の気分・体調の変化からだと思います。

躁やうつの症状が悪くならないよう、
情報をシャットアウトしたり、気分転換をしたりして、まずはこの事件にどっぷり浸かってしまわないようにしましょう。
不安な方はお気持ちを医師に相談されるのも手です。

とにかく、冷静に・客観的に情報を選択し、考えを持てるようになってから、ニュースに触れるべきと考えます。

まだ何もわかっていない


現在フラットな患者さんでも、会社に病名を伝えた状態で働いているなどの理由で、世間の反応を意識されている方がいらっしゃると思います。
私は専業主婦ですが、この事件が今後躁うつ病とその患者、世間にどのように影響してくるか、気になっています。

今のところ、容疑者が本当に躁うつ病だったのか、何が原因でこのような事件となったのか、
それさえもわかっていません。
事件に対する考えも様々あるようです。
情報が不足しすぎているor多すぎているために事件の全体像を誰も把握できていません。

悲観的になりすぎないで


本当にひどく、悲しい事件です。
被害にあわれた方・そのご家族の心に寄り添いたくても、どのように言葉をかけてよいかもわかりません。

しかしそれとは別に、「この事件と躁うつ病」ということに関して私は悲観的になって行動したくないです。
報道を「躁うつ病を広く知ってもらえるきっかけ」と考えるのはどうでしょう。

報道があれば必ずそれに対する世間の反応があるはずです。
「躁うつ病ってなんぞや?」と思われた方がネット検索をするということも考えられます。

このときはじめから悪意を持って情報を取捨選択する気の方以外であれば、現在医学的に正しい躁うつ病についての情報が得られるはずです。
すでに多くの医師や患者が病気についての説明をしています。
この情報を基にすれば、「躁うつ病=殺傷事件を起こす人たち・その予備軍」という考えに直結することはまずないでしょう。

検索した方が躁うつ病という病気について新たに知ったうえ、正しい知識を持ってくれる可能性が大いにあります。

私たちにできること


検索をし、さらに興味を持った方が躁うつ病患者の考えに触れようと行動してくれるかもしれません。
このブログのような患者ブログも見てくれるかもしれません。
そのときに私たちは正しい理解がより進むような態度を示している必要があります。

難しいことではありません。
私たち患者ひとりひとりが普段通りに生活していれば、社会の大切な一員であることは理解していただけると思います。
社会の支えを必要とする私たちですが、同時に私たち自身も社会を支える存在であるとわかってもらえます。

メディアについて


「事件と躁うつ病」について、センセーショナルに面白おかしく書きたてようとするメディアがこれから出てくるかもしれませんし、既にあるかもしれません。
その情報に触れた一般の方が偏った見方をすることを私たちは最も恐れています。

しかし、そんな悪意あるメディアに対しても
私たちは「ネット」と「患者自身のリアルな声」「正しい病気についての知識」という武器を持っています。

ひとりひとりができることは小さいでしょう。
でもひとりで戦うわけではありません。
たとえ会社でたった1人の躁うつ病患者だったとしても、あなたはひとりではありません。
私のようなネットの声のひとつがその味方ですし、あなたを診ている医師や支えている家族もきっと味方です。

報道があった=即この世の終わり、というわけではないのです。

さいごに


何度も言いますが、私は事件自体を肯定的には見ていません。

容疑者の考え方・環境、それに影響を与えた制度・社会構造などきちんと見直して、このような事件が二度と起こらないような対策が必要だと思っています。

もし仮に事件に躁うつ病が関わっているのであれば、患者を差別・社会から排除するのではなく、事件を生んでしまった社会構造の見直しが必要だと考えます。

あまり整理できていない記事で申し訳ないですが、以上が私のいまの考えです。

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